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第3節 簿記の種類

  簿記はいくつかの分類の視点によって下記のよう分けられる。

単式簿記と複式簿記
   財産の増減の記録計算が体系的に行われるかどうかの違いで単式簿記と複式簿記に分かれる。

営利簿記と非営利簿記(企業簿記と官庁簿記)
   一般の商店や会社のように利益を上げることが目的(営利)の場合の簿記が営利簿記で、そうでない場合の簿記が非営利簿記である。

商業簿記、工業簿記、農業簿記、銀行簿記
   業種の違いによる分類である。商品売買業の簿記が商業簿記、製造業の簿記が工業簿記、農業の簿記が農業簿記、銀行が行う簿記が銀行簿記である。

 これからこの講座で学習する簿記は、複式簿記であり、営利簿記であり、商業簿記である。





▲▲簿記余談▲▲ 

合格を目指した簿記学習の心得

1 日商簿記3級の検定試験受験に向けて
  通常、簿記の学習を初めて行う人が、日商簿記3級の受験に至るまでの学習期間は、おおむね3〜4か月,根気よく学習を進めれば、この程度の期間で良いでしょう。これが普通だと考えます。講義の時間数でいえば60時間から80時間程度です。人によって学習の進度が異なるので、それぞれ自分のペースに合わせ(日商簿記検定は2月、6月、11月と年3回行われる)て、学習計画を立てることが必要になるでしょう。ただし、計画は「できるだけ短期間に連続した学習となるよう立てる」ことが望ましいと思います。途切れ途切れの学習はあまりよくありません。連続して集中的に学習を続けることが効果の点からは望ましいと思われます。

2 簿記という科目の性質
  簿記はいわゆる「積み上げ科目」です。前の段階を必ず理解しておかなければ次の新しいことが分らないというわけです。始めから順序良く学習していくことが重要です。大学等で欠席の多い人は途中の知識が欠落することで理解が進まず、結局、単位が取れなくなる人も結構います。簿記は初期段階(本講座では第1〜6章と第7章の一部まで)を理解することが非常に大切です。簿記の一連の手続きが理解できれば、段々と面白みが出てくるものです。中には練習問題を繰り返し解答していくうちに、興味がわいて片時も電卓を離さず、問題をさらに解き続ける人も時々みかけます。

3 簿記学習にあたって準備するもの
  @電卓を必ず用意すること(ただし、携帯電話の電卓機能の利用は不可。手のひら大が望ましいし、携帯電話は試験会場では使用できない)。簿記の学習で最も大切なことは、繰り返し繰り返し練習問題を解くこと。そのために必要。
  A鉛筆またはシャープペンを準備すること。また、ノート、赤のボールペンと定規の準備も必要です。
  B練習問題集2冊。1冊は基本的な練習問題集、他の1冊は過去と模擬の問題集。いずれも1,000円程度で市販されています。問題集は何冊も準備する必要はありません。解答を問題集の解答欄に始めから直接記入せず、先に解答用紙をコピーしておいて、これに記入するようにすれば同じ問題集を何回も活用できます。いろいろな工夫をしている人が沢山います。

4 テキストや問題集等の教材について
  私の経験では、初心者にとって最もわかりやすいテキストとして、高等学校商業科用の「簿記」の教科書を推奨します。これが最も良いと考えています。その理由は 
  @単一の著者ではなく、簿記教育の経験を持つ多くの執筆者が議論の末、初心者向けに作成していること―――これが基本。
  A図解などが多用され、記述も明瞭かつシンプルでわかりやすいこと。
  B手形や小切手などの見本が折込み、または、口絵として添付されていること。
  C練習問題が豊富なこと。特に巻末の総合問題などは市販のテキストにはあまり見受けられない。
  D値段が安いこと。
  E日商簿記2級の範囲(商業簿記)も大部分記述されていること。
  F教科書に付随する問題集が数種類用意されていること。
等です。教科書は一般の書店では販売されていませんが、教科書の取り扱い店(比較的大きな書店や学校の近くの一般の書店がなっている)に注文すると購入が可能です。また、付随の問題集は一般の書店で普通の書籍と同じように購入することができます。

実教出版の高校教科書


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